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ICL

ICL治療について

手術費用(両眼 / 乱視軽減術もセット)

72万円(税込価格79万円)

ICL(眼内コンタクトレンズ)

ICL(インプランタブルコラマーレンズ)は、近視や遠視、乱視などの屈折異常を矯正するために眼内にレンズを埋め込む手術になります。

  • レーシックに比べて光学的特性に優れており、より良好な視機能が期待できる
  • レーシックでは対応できない強度近視や角膜の薄い症例にも対応できる
  • レンズの摘出、交換により度数の変化にも対応でき、元の状態に戻すことも可能

上記のようなメリットがあり、現在比較的信頼性の高い屈折矯正手術と考えられます。

 

ICL について

 

ICLは、歴史が古くSTAAR 社によって開発された後房型の有水晶体眼内レンズです。
1978年から開発が始まり、1997年に欧州CEマーク取得して以来、世界で80カ国以上の使用実績があり累計200万眼以上に使用され、世界的スタンダードになっています。
国内では2003年から治験が始まり2010年に医療機器として厚生労働省に承認されています。
また、2014年には光学部中央に孔のあいたHole ICL(KS-AquaPORT®)の承認され、2016年にはレンズモデルの改良がされ、光学部径が大きくなったことで、瞳孔領のより多くが光学部でカバーされるようになっていますので、グレア・ハローの軽減が期待出来ます。

ICLは、術後早期から屈折が安定し、かつ術後長期に渡り安定した屈折値が報告されておりHEMAとコラーゲンの共重合体素材「コラマー(Collamer)」で作られ、長期にわたって眼内で安定し、非常に生体適合性の良い素材です。
目の中に入れるレンズは、ソフトコンタクトレンズのような柔らかい 無色透明の素材で、紫外線をカットする機能もあります。また、半永久的に使用可能です。

万一の場合元の状態に戻せます。度数が大きく変化したり、新しい視力矯正方法が選択できるようになった場合、レンズを完全に取り出すことができます。
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適応条件

■適応条件
  • 年齢18歳以上
  • 術前等価球面度数6.0 D以上の近視
    (慎重適応3D以上6D未満の中等度近視および15Dを超える強度近視)
  • 術前1年以上屈折が安定している
■禁忌(手術ができない場合)
  • 18歳未満の方
  • 浅前房(2.8mm未満)および角膜内皮障害
  • 妊娠中又は授乳中
  • 目の病気のある方(白内障、緑内障、網膜疾患、虹彩/ぶどう膜炎、水晶体亜脱臼、偽落屑症候群など)
  • 進行性円錐角膜
  • 重篤な全身疾患をお持ちの方(重篤な糖尿病、膠原病など)
  • コラーゲンに対する過敏症
  • その他、全身的、眼科疾患を伴うこと等を理由として医師が不適当と判断した症例

※矯正視力が比較的良好で、かつ非進行性の軽度円錐角膜は慎重適応

レーシック、その他の手術方法との違い

●ICLの利点

■レーシックでは矯正できない強度近視や角膜の薄い方、円錐角膜や角膜拡張症のリスクが高い症例も、施術が可能

ICL・IPCLは眼内へレンズを挿入する屈折矯正手術なので、角膜の厚みや形状の影響を受けません。


■網膜像の倍率変化がほとんどみられない

眼鏡、コンタクトレンズ、レーシックでの近視矯正では、いずれも被写体側に近い方に凹レンズがあるため網膜投影が小さくなります。10Dの近視を矯正すると網膜像は眼鏡で約85%、コンタクトレンズやレーシックで97%に縮小しますが、ICL・IPCLでは網膜像の縮小がほとんどありません。


■角膜反応の影響がなく、予測精度・安定性が良好。近視の戻りの心配もない

レーシックでは約3%に術後の戻り等での再手術を行う場合がありますが、ICL・IPCLでは術後の屈折値が安定しており、戻りが出ることはほとんどありません。


■フラップ作成による角膜知覚低下がないため、ドライアイを生じにくい

レーシックではフラップ作成による一過性の角膜知覚低下でドライアイを生じますが、ICL・IPCLではほとんど起こりません。


■角膜反応の影響がなく、予測精度・安定性が良好。近視の戻りの心配もない

レーシックでは約3%に術後の戻り等での再手術を行う場合がありますが、ICL・IPCLでは術後の屈折値が安定しており、戻りが出ることはほとんどありません。


■レーシックでは角膜中央部の切除により形状が平坦化し、球面収差(細かなひずみ)が増加するが、ICL・IPCLでは収差は変わらずコントラスト感度も良好

レーシックでは角膜を削ることにより、角膜形状が平坦化することで高次収差が増大します。ウェーブフロント照射技術の登場により高次収差の増加は以前よりは大幅に改善されましたが、高次収差の増大によるコントラスト感度の低下や、ハロ・グレアといった夜間視機能の低下が出やすいとされています。


■レンズを取り出して元の状態に戻すことができる(レーシックは角膜を削るので元に戻せない)

レーシックでは偏心照射、角膜拡張症(ケラトエクタジア)、難治性イングロース(フラップ下への角膜上皮細胞迷入)といった合併症を引き起こした場合には視力回復が困難な場合があります。ICL・IPCLにみられる合併症はレンズを取り出すことで元に戻せるものが多く、白内障(水晶体混濁)が生じた場合でも白内障手術で視力回復できるなど、いずれの合併症もリカバリーしやすいことが知られています。


■前房支持型の有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)と違い、レンズの偏位や脱落を起こしにくい

前房虹彩支持型の有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)の場合、虹彩の支持部が萎縮してレンズが外れることがあるが、ICL・IPCLの場合はレンズの偏位や位置ズレをおこしにくくなります。

●ICLの欠点

  • 価格が高い
  • 手術に高度な技術を要する
  • 前房深度が2.8mm以下の場合、眼圧上昇のリスクがあるので、この手術ができない。眼軸長の長い強度近視眼では前房深度が深く適応となるが、軽度~中等度近視の場合は十分な前房深度がなく手術適応外となることが多い。(※軽度~中等度近視の場合はレーシックで角膜切削量が少なく収差も出にくいので、ICLやIPCLよりもレーシックの方が適している場合が多い)
  • 術前検査でレンズのサイズや度数を決めるが、術後の状態によってサイズや度数を変更したレンズの入れ換え手術が必要となることがごく希に生じることがある。
  • 乱視用レンズを挿入した場合に希に軸が回転して修正手術が必要になることがある。

手術のリスクと合併症

良く見られる一般的な正城

■手術直後のかすみ・ぼやけ・まぶしさ・異物感・しみる感じ・充血

手術直後より視力改善は体感できますが、手術直後は散瞳薬で瞳孔が開いているので全体的にかすんだり、ぼやけたり、充血したりします。翌朝にはかなりスッキリ見えるようになります。充血や異物感が強めにでたり、術後炎症による角膜浮腫で霞みがでたりした場合も数日~1週間ぐらいまでの間に安定してきます。

■結膜下出血

創口や白目の血管から出血して目が赤くなることがありますが、手術後1~2週間で自然に消失します。手術の結果や目への影響も心配ありません。

■角膜内皮細胞の減少

通常の場合、手術時に平均で約3%の内皮細胞数減少が見られますが、その後は安定します。

■ハロ・グレア・光のにじみ

レンズの構造上、日中も夜間も光がにじんだり、光の周囲がぼやけて見えたり、周囲に光が入って見えたりすることがあります。やや残る場合もありますが、しばらくすると気にならなくなる方がほとんどです。

■老眼(老視) (※概ね40才以上の場合)

手術を受ける・受けないにかかわらず、40歳頃から加齢に伴う調節力の衰えにより「手元が見にくい」といった老眼の症状がではじめます。
その場合は近用眼鏡(老眼鏡)を適宜に使用する必要がありますが、老眼対策として多焦点タイプのIPCLがあります。若いうちに通常タイプのICL・IPCLを入れた場合にも、老眼世代になってから多焦点タイプのIPCLに入れ換えをおこなうことが可能です。

●まれに起こる治療が必要な合併症

■眼圧上昇/高眼圧

眼圧上昇がみられた場合、その程度によって降眼圧剤の点眼や内服を一時的に追加します。(発症率1%)

■レンズサイズの不適合、度数ずれ、位置ずれ

レンズと水晶体の間隔が狭すぎたり(=Low Vault)、逆に広すぎたり(=High Vault)した場合、レンズが偏心固定した場合、軸が回転してしまった場合、手術後に過矯正あるいは低矯正となった場合などには、サイズや度数の違うレンズへの入れ替え、位置修正などの再手術が必要になることがあります。

■術後眼内炎

ごくまれに手術後の感染性眼内炎を発症したケースが報告されています(発症率0.02%以下)
もし発症した場合は抗生剤の内服や点滴、程度によっては前房洗浄やレンズ摘出をおこなうこともあります。

■白内障(水晶体の混濁)

視力に影響しない程度のものであればそのまま経過観察をします。もし進行して視力障害を生じた場合はレンズを摘出して白内障手術をおこないます。
白内障は加齢とともに60~70 歳を過ぎると大多数の方にみられる病気です。もともと強度近視の人は、普通の人より10~20 年早く白内障になりやすいので、この手術をしなくても白内障になりやすいという面もあります。

■26.5mm以上の長眼軸眼

目の長さが26.5mm以上の方で、30歳を過ぎても眼軸が延長し近視化することが10%程度報告されています。

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