網膜の病気(網膜硝子体疾患)
網膜(もうまく)はカメラに例えるとフィルムの役割を果たしています。角膜と水晶体を経由して眼内に入った光が網膜に到達すると、網膜はそれを電気信号に変換して視神経を介して脳に伝えます。この結果人は「ものを見る」ということができます。人がものを見るときに最初に情報を捉える部分にあたるので、視覚にとって重要な役割をになっています。また、網膜の中心部分を黄斑(おうはん)と言い、この部分は視力に関係する場所で、網膜でも特に大切な場所になります。網膜の病気で網膜に障害が起きると、視力や視野に異常をきたし、放置すると失明に至る場合もあります。網膜の代表的な疾患として「加齢黄斑変性」や失明原因上位の疾患である「糖尿病網膜症」、網膜が剝がれてしまう「網膜剥離」などが挙げられます。網膜の病気に対する治療には、レーザー、硝子体注射、網膜硝子体手術などがあります。「網膜硝子体手術」は眼科手術の中でも最も難しい手術の1つであり、網膜の病気ではこの手術が必要となる場合があります。当院では日帰り網膜硝子体手術にも対応しており、手術が必要になるケースでは眼科専門医が執刀を行います。(入院・安静が必要な重症疾患の場合は連携施設・大学病院にご紹介させていただきます)